アトリエで絵を描くことの一番の良さは周りからの刺激
絵や工作は環境さえ整えてあげれば家でもできます!
前回のブログでも書きました。👇
けれど、その環境の中に唯一足りない、最も重要なものがあります。
それは周りからの刺激です。

私は高校に入って初めて美術予備校に通い絵の勉強を始めました。
そこで衝撃を受けたのを今でも覚えています。
同級生の描く絵、浪人の先輩が描く絵が桁違いに上手だったからです。
考えてみれば当たり前ですが、絵に自信のある人達が『美大、芸大』を目指すのです。
言ってみれば学校の中で一番絵が上手い人達の集まりだったかもしれません。
その環境は私にとって特別でした。
皆んなが真剣に絵を描いている空気、同級生が描く素晴らしい作品が私に沢山の刺激を与えてくれました。
また、同級生の作品の『良いところ』を講師が評価しているのを聞くことも勉強になりました。そうやって絵の『見方』を学びました。
家で1人で絵を描いていたら、自分以外の表現方法や絵の見方を学ぶことは出来なかっただろうと思います。
だからきっと、アトリエに通う子どもたちも、周りで真剣に絵を描いてる子をみて色々なことを感じ取ってくれると思います。
一つの課題に対して、自分はこんな風に表現してみたけど、隣で描いている子は全然違う表現をしている。
そんなやり方もあるんだな。自分もやってみよう!
子どもの柔軟な時期だからこそ、そういった刺激を素直に受けとめ、発展させていくことができると思います。
皆んなが、それぞれの個性の違いに気づき、他者を尊重し、高めあえる。
それがアトリエで描くことの意味だと思っています。
その重要性に比べれば、講師が出来ることは限られた小さな事かもしれません。
私に出来ることは子どもたちが安心して、自分を表現でき、他者を認め合える環境を整えていくことだと思っています。
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