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絵が『下手』という子どもたち

『自分は下手だから』と言って小学校中学年になるころには、絵を描くことに消極的になる子がいます。


絵を描くことを恥ずかしがって、紙の隅っこのほうに小さく遠慮がちに描く子もいます。

けれど、そんな子も2歳~3歳の時には、クレヨンやペンで思い思いに殴り書きの絵を楽しんでいたはずです。



年齢が上がってきて、物の形を少しずつ描けるようになってくると周りが『上手!』『下手!』を評価しはじめます。

すると、子供たちは単純に楽しみながら、心を開放した表現ができなくなるのです。それがとても残念なことです。


絵画技法の習得はスポーツと同じです。

毎日バットを振っていれば、バッティングが上手くなるのと同じように、毎日デッサンや、クロッキーをしていれば、絵は誰でも上達していけます。それは訓練で得られる技術的なことなのです。

けれど、最も大切なことはその技術を使って何を表現するの?どう表現するの?とうことです。


『あなたが表現したいものは何ですか?』


創作活動の根底には『表現したい何か』がなければ成り立たないのです。


小学生、ましてや幼児期に『技能の習得』を目指すことは二の次です。


アトリエでは子ども達がこれまでの経験から得てきた感動や、自分らしさを表現することの喜び、楽しさ、まずはそれを伝えていきたいと思っています。

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